地方でゆったり農家へ転職

都会に住む人々の中には地方でゆったり暮らすことに憧れる人がいます。食の安全に対して関心が高まっていることもあり、地方で農家に転職する人がいます。

農家に転職するときに特に必要な資格はありません。そのため、自然に囲まれて生活したいと考える人が農家に転職することがあります。ただ、栽培技術がないといきなり始めることは出来ないので、農業系の学校に通って農業技術などについて学んでから転職するのが一般的です。農業系にはいくつか種類があります。北海道大学などいくつかの国立大学には農学部があります。そのほかにも農業大学校や農業関係の専門学校で農業について学ぶことが出来ます。

農家として働くには二つの方法があります。農業法人で働く場合はサラリーマンのように雇われて給与を得ることになります。はじめは農業法人で働き技術を身につけてから働く人もいます。この場合は自分で用意するものはありませんが、個人事業主として働く場合には土地を探したり、トラクターなどの農業機械やビニールハウスなどの設備を用意する必要があります。そのため生活費も含めて初期投資で2000万円近くの費用が掛かります。しかし、自分で生産から流通までに関わり経営を行いたい人には個人で農業を運営することをおススメします。

新たに農業を始める人を支援するサービスは色々あります。新規就農者に向けた「青年就農給付金制度」という制度では、45歳未満の独立や自営業での就農者に最長5年間で年間150万円を給付してくれます。そのほかにも農家に対して支援を行っている自治体や離農した農家から設備の提供を受けられる場合があるのでそれらの支援を上手く活用する方法があります。

農家に転職したいけどよく分からないという人には「新・農業人フェア」というイベントがあります。北海道、東京、愛知、大阪で年に8回開催されているイベントで、最大160団体が出展するイベントです。基礎知識に関してセミナーを受けたり、生徒や研修生を募集している団体や求人についてブースで話を聞くことが出来ます。就農支援・相談ブースもあるので、支援制度について学んだり相談することも出来ます。このほかにも全国の都道府県には新規就農相談センターがあり個別相談にも応じています。