急に転職しなければいけなくなったら

もし万が一、今あなたが人件費削減のための一斉解雇の対象になったり、勤めている会社が倒産した場合、あなたはどうしますか? 当然、転職活動をすることを余儀なくされると思いますが、そんな突然の事態にすぐに対応できる自信はあるでしょうか。今すぐに転職を考えていなくても、万が一のときのために準備しておいたほうがいいことを紹介します。

転職する際に問われるのは「何ができるのか」ということです。「営業ができます」「管理職ができます」なども一つの答えではありますが、それだけでは不十分です。たとえば、「できると言っていることについて、なぜできると言えるのか、その根拠となる例を示す」、「前の会社ではできたかもしれないが、次の会社でもできると言えるかどうか、またそう言える根拠を伝える」というようなことです。
こうした掘り下げた質問がきても迷わず答えられるようになるには、今の自分自身のスキルや経歴について整理してみることがオススメです。そうやって細部まで振り返ることで、自分の強みをしっかり説明できるようにしておきましょう。

自分の家族や友人に、自分のことを社会人としてどう思うか、はっきりとした意見をもらうと良いです。このときに大事なのは、コメント力があって自分にとって耳が痛いことも言ってくれる人を選ぶことです。馴れ合いではなく、厳しく一人の人間として分析してもらいましょう。資料は多いほうがいいですから、できるだけ多くの人に聞いてみましょう。
鋭い角度の自分にとって辛辣な意見を聞くと、思わず反論したくなったり、抵抗したくなったりするかもしれませんが、自分のために正直に話してくれていることを理解して我慢しましょう。「それは違うだろう」と感じる意見が出てくることもあるかと思いますが、そういった意見も含めて、周りから自分はそう見えているということなので、聞き入れておいたほうが得策です。

最近あまり会っていない、頻繁には会えない友人などとも会う機会をつくり、最近の会社の状況や採用活動を行っているかどうかなどを確認してみましょう。同時に、自分が転職できる可能性なども聞いておくと良いかもしれません。相手は別に人事の人ではなくても大丈夫です。どの部署にいようが、ある程度自分が勤務している会社のことは把握していることが多いものです。このとき、自分が相手に頼ってあれこれ聞くだけではなく、自分が持っている情報も教えてあげましょう。共有したほうが良いと思った情報は自分だけが知っているものにせず、どんどん発信していくことで、巡り巡って後々いろいろな情報が自分のもとに入ってくるようになります。